2021年初夏、急性骨髄性白血病と診断され
17年やってきた整体院を急遽閉めることとなりました。
2021年の初夏、病院で入院事前説明。
入院だけで半年、その後の自宅療養、再発の可能性、生存率などの説明を妻と病院で受けました。生存率、5年で50%くらい。最近はより生存率は向上しているとしても結構ヤバい状況だと認識できます。妻も泣きながら説明を聞いていました。
入院にあたって、いつ死んでもいいように準備しました。まず、お店は閉めました。息切れやふらつきと精神的ダメージの中の閉店作業はけっこう大変でした。そして自宅の私物整理、書類などの整理などもしました。時間と体力の都合ですべてやりきれないけど、あとは、やれたらやるということで。お店や身の周りの整理をしたら、少し肩の荷が下りたような気がします。この病気のおかげで真剣に「死」を認識する機会を得たのは、唯一の良かったことかもしれない。
当然、元気になるよう治療に臨んでます。2021年に入院6ヶ月。退院後7ヶ月で再発。2022年6月より再入院。今、2022年9月現在も入院治療を繰り返しています。
よく「死ぬ覚悟」とかいうけれど、何すればいいのかねえ?心の整理は難しい。時々なんだか不安になったり、ふと悲しくなったりする。そのたびにこれは覚悟ってやつが足りないのか?など考えるけど、もしかすると覚悟なんて最後までできないのかもしれない。直前にならないとできないのかもしれない。あるいは、覚悟はしても、また忘れたり、弱まったりして何度も覚悟し直さないとならないのかもしれない。
この先、治療中に死ぬかもしれないし、3年、5年、10年、20年、30年100年?と生き延びるかもしれない。大病を機会に覚悟を決めるなんて格好つけてみようとしたけど、これでは逆にかっこ悪い。
とりあえず、今やれることはやる。そして、やりたいことはまだまだいっぱいある。いつ死ぬかはわからないから、そのときに後悔しないように精一杯やりたいことをしてゆきたい。そのために生き続けるしかない。
覚悟というか、今言えることは、
「死ぬまで精一杯生きる」 ということでしょうか。
ですから治療もしっかりやるし、治ったり、からだが元気ならまた、整体を再開したりと未来のことも考えて、入院中も、療養中もしっかりいろんなことを生きてる限りチャレンジしてゆきます。
結局死ぬ覚悟ではなく、生きてく覚悟だね。
2022,晩夏